5月14日 セミナー結果について2019/05/15
28名の参加がありました。
【講演】
「なぜ今、”SDGs”か ~社会の変化とくらしと経営~ 」
講師:龍谷大学政策学部教授、龍谷エクステンションセンター(REC)センター長 深尾昌峰様
滋賀で大学時代を過ごされていた深尾先生は、大学院在籍時から市民活動に基盤を置いた生活をされていました。2016年には、地域に必要な社会的投資の仕組みを作るため、社会的投資専業の金融会社「プラスソーシャルインベストメント株式会社」を設立されています。
かつて生産者から消費者へのサービスの流れであったビジネス活動は、いまや顧客だけでなく社会全体にとって価値あるものが求められるマーケティングへと変化してきており、 企業にとってCSV経営は必要であるというお話がありました。企業が経済条件、社会状況や課題を改善することで企業自体の生産性も高まり、戦略にもなりうる。地域をよくすることになる。みらいを創るため、社会をよくする投資やESG投資等は注目を浴びているものである。企業のCSRやCSV活動、SDGsにつながる取り組みは投資先を選定する際のツールになりうるというお話がありました。
【事例発表】
発表者:株式会社みんなの奥永源寺 代表取締役 前川真司 様
東近江市、琵琶湖の源流地域に地域おこし協力隊で赴任された前川さんの住む集落は、約50軒のうち10軒に15人だけが住んでいてあとは空き家。前川さんが一番若くてその他は皆さん60歳以上でまだまだ地域のお仕事につとめておられます。
前川さんは、絶滅危惧種で東近江市の花「紫草(ムラサキ)」に着目し、耕作放棄地を開墾して無農薬栽培を行い、収穫した紫根を活用して「オーガニックシコンコスメ」を開発されました。行政、学校、民間企業、デザイナーなどの連携の仕組みをつくり、地域活性化商品としての誕生でした。
これからもっと産業を興して奥永源寺地域の「持続可能な社会の維持・活性化」の実現を目指していきたい、と熱く語ってくださいました。
【ワーク】
参加者の皆さんにプチSDGs宣言を作ってもらいました。
グループ内の発表など、今後のSDGsの取り組みや宣言のきっかけになりました。